Truck

Beer

Belgian Beer

日本ではあまり知られていませんが、 ベルギーはビール超大国です。 (とは言っても、ベルギービールは、 最近ちょっと流行って来てる兆しがあるので、知ってる人は多いですが...)

アメリカやイギリスもビール大国ですが、 その歴史の長さと種類の奥深さから ベルギーに軍配を上げる人が多いのではないでしょうか。

Belgian loves beer

ベルギーでは、その土地の特性からブドウが生育できないそうです。 フランスのお隣の国がブドウを作れないとどうなるのか? と言うと、その膨大な情熱は全てビールに向かう訳ですね。 そのため、ベルギーには、ありとあらゆる種類のビールが存在し、物によっては、 ワインやシャンパンの様な扱いを受けるモノもあります。 但し、日本のビールのようなピルスナー タイプのビールは1つしかありません。

Belgian Town

はじめに、ご注意を!

その昔、ベルギーには 3000もの醸造所があったと言われています。 今は、その数は100ちょっとで、銘柄の数も800ぐらいだとか。 要するに、依然、沢山の種類のビールが造られているのです。

気をつけて下さい! ベルビービールの世界は 底無し沼のようなもので、 入り込んで抜けられない人が沢山います。

以下、沼に足を取られぬよう、注意してお読みください。

ビールは咽越し?

まず知っておいて頂きたい事は、 ベルギービールは「咽ごしが命」ではないと言う事です。 信じられませんか?

もちろん、冷えたビールをゴクゴク飲むのは 大変おいしい(^_^)のですが、 それは、ピルスナービールと言う 1つのカテゴリー及びその周辺を対象にした話です。 そこは、ビールの味の世界地図では、 ほんの一部分でしかありません。 しかしながら、そこが売り上げの大部分を占めている事も事実です。

逆に言うと、売り上げではなく、バリエーションで考えれば、「ビールは咽越し」だけではないのです。 納得がいきませんか? それならば、まず、飲んで頂くしか無いでしょう。

ベルギーにはどんなビールがあるの?

さて、既に申し上げた通り、ベルギービールの世界は底なし沼です。 この沼を正確に分類する事は難しいので、諦めます(おいおい)。 ビールの大御所、マイケル・ジャクソン (あの、四六時中裁判やってるマイケルじゃありません。ヒゲのおじさんです)の分類を参考にして、 それを独断で崩し(おいおい)、大雑把に考えて、ベルギーには以下のような種類のビールがあります。


トラピスト

たぶん、最も有名な銘柄がこれに属しています。 これは分類が簡単で、修道院(トラピスト)の管理下で醸造されるビールです。 生産しているトラピストは6つしかありません。日本でも一番手に入り易いグループ。


アベイ


Abbaye des Rocs

昔トラピストだったものを、 主に地元業者が引き継いだ生産形態、 又は名前だけを引き取ったもの。 2番目に良く見かける銘柄のグループ。


上記のグループは、 ベルギービールの味わいの広がりのなかで 中心に位置するような、定番の味わいであると言えます。

何故か、ここまでは生産者が分類の基準なのですが、以下からは全く関係なくなります。


以下は、大まかに言って、軽めの味のグループ。 ランビックは好みがハッキリ分かれるでしょうが、 それ以外は日本人の一般的なビール感覚から遠くなく、 飲み易いと言えるでしょう。


ランビック

発行段階で人工的な酵母付けを行わない、 土着菌が勝負の自然発酵ビール。 基本的に酸味の強い「すーっぱい」ビール。 これを熟成させてたり、ブレンドしたりして、 作り上げる高級品を、特別に「グーズ」と言い、 シャンパンに近い味わいになる(もちろん、依然として違う物だけど)。 グーズはベルギービールの知られざる王様


セゾン


La Divine

昔、農作業をするために渡り歩く季節労働者(ジプシー) をもてなすために造られたビール。 概してハーブを使った薄めで軽い味わいで いくらでも飲めそうな感じ。 農作業中、水の代わりに飲んでいたらしい。


ピルスナー

日本のビールに一番近い(同じ)タイプ。ベルギーには、ステラ・アルトワ 1つしかない。


ブランシュ

ホワイト・ビール。小麦を多く使って造られたもの。 白濁し、飲み易い軽い味わいになる。 コリアンダーを使って、風味付けされた物が多い。 日本でも手に入り易い。


以下は、目立った特徴を持つもの。


クリスマス

各醸造所が、クリスマス シーズンに、クリスマス・エールと言う レーベルを出す事があります。 キャラメルモルト (ローストの度合いを強くして焦がし、甘みを出したモルト)を多く使用して、 甘く重たくアルコール度数高めに仕上げているため、真っ黒なビールになります。 苦みを含んで甘い。その味わいは重厚&独特で、ベルギービールの中で一番重たいビールのグループと言えるでしょう。
これは、昔(今でも田舎では)、昔の日本で言う醤油のように、 「人々が一升瓶を抱えて地元の醸造所へビールを買いに行く」と言う環境がありました。 このために、「濃いビールを出しておけば、暫く飲み尽きない=醸造者やお客が家でゆっくり出来る」と言う おせち料理のような 考えに基づいていると思われます。


フルーツを漬け込んだもの

ランビックやブランシュなどに、カシス、桃、さくらんぼ、木苺 等の フルーツを漬け込んで造るビールがあります。 女性に人気のビールで、ランビックの酸味とフルーツの甘みが調和して カクテルのような味になります。 「キワモノ」であると誤解しないでください。 甘さだけのビールではなく、熟成の進んだしっかりした味ものもあります。 ただ、ヨーロッパ人は甘さに対する「許容量」が日本人より大きいため、中には極度に甘い物もあります。


ここまで、実は分類が簡単です。ここからは、難しくなります。 以下は、名前を記しますが、ここでは敢えて説明しません。 これらは、非常に大雑把に言って、ブラウン系のビールの細かなバリエーション だと思って下さい(乱暴すぎるかな?)。

ベルギービールは、ハーブを漬け込む事が多いため、その味のバリエーションは様々で、 それぞれの境界線は曖昧です。然しながら、この曖昧な部分が、バリエーションの大部分を占めている と言っても過言ではないでしょう。

エール

ベルギー・エール

ブラウン

ゴールデン

レッド

その他


どうです?目が回りましたか?

目が回った人は、泥沼の入り口に立っています。 「知ってた」と言う人は、少なくとも腰まで沼に浸かってる人でしょう。

さて、この超大国のビール世界へ、味の旅に出てみませんか?